プラハ~クラクフの移動方法を比較
チェコとポーランドは隣同士の国なので周遊旅行をする人は少なくありませんが、中でもチェコの首都プラハからポーランドの京都クラクフへの移動方法は度々話題になります。
というのも日本の東京⇔大阪くらいの距離に相当し、飛行機・鉄道・バスの選択肢があるからです。
ただし日本の新幹線のように2時間半では行けないのでずば抜けてコレ!という方法がまだありません。
プラハ~クラクフ移動早見表
(2020年現在のレート換算)
移動方法 | 名前 | 所要時間 | 料金目安 | 備考 |
飛行機 | ライアンエアー | 1時間10分 | 2,500円~ | 預け荷物料金は別途($38) |
鉄道 | ユーロシティ(EC) | 7時間15分 | 1,800円~ | A4用紙にプリントアウト必須 |
ユーロナイト(EN) | 7時間50分 | 2,400円~ | 夜行列車 | |
バス | フリックスバス | 7時間~ | 2,500円~ | 時間帯により9時間かかる |
鉄道+バス | レオエクスプレス | 6時間30分 | 1,700円~ | Bohumin(ボフミン)で乗り換え |
プラハ~クラクフを飛行機で
フライト所要時間は1時間10分と一見最速に見えますが、飛行機は電車のように気軽に乗り降りできません。
実際には
- プラハ空港⇔プラハ市内:1時間
- クラクフ空港⇔クラクフ市内:30分
- 空港到着から搭乗まで:1時間半
- 降機から空港出発まで:30分
と、フライト所要時間と合わせて合計約4時間40分必要になります。
現在はヨーロッパのLCCの王様ライアンエアーがプラハ⇔クラクフを飛んでおり、費用の相場は航空券が$23~$37程度。
予約するタイミングによって$8~$95とかなり幅広く変わります。
また、航空券に含まれる荷物の量は機内への手荷物バッグ1個(40×20×25cm)のみ。
例えばリュック(10kgまで)とハンドバッグの計2個を持ち込みたい場合はRegular(レギュラー)チケットへのランクアップが必要ですし、スーツケース(20kgまで)を預けて機内へ手荷物バッグ1個(40×20×25cm)を持ち込みたい場合はPlusへのランクアップが必要となります。
スーツケースを預ける料金を含めると安くても7,000円ほど必要となるので、陸路の長時間移動がつらい方向けといえます。
【公式】ライアンエアー米国版
※イギリス版と米国版があり、ポンド表記と米ドル表記の差があります。
プラハ~クラクフを鉄道で
ユーロシティー
プラハ⇔クラクフ間はユーロシティー(EC)とユーロナイト(EN)が走っており、乗り換える事なく目的地まで行く事が可能です。
所要時間は7時間15分。長時間の電車旅を楽しめる方にはおすすめの方法です。
また、荷物もライアンエアーのように別途料金がかからず荷物置き場へ置いておけるのでコストパフォーマンスにも優れています。
料金相場は2等座席375CZK(1,800円)~。1等座席は911CZK(4,300円)~。
シーズンや予約のタイミングにより変動します。
予約後はA4用紙へのプリントアウトが必須で、乗車前に受付カウンターへ行きスタンプを押印してもらう必要があるので注意してください。
日本語で購入したい場合は日本の旅行代理店を通して購入できます。
手数料や送料等が別途発生する可能性があるので必ず確認しましょう。
個人で予約購入したい場合はチェコ国鉄の公式サイトより可能です。
【公式】チェコ国鉄サイト
ユーロナイト(寝台列車)
時間を有効に使えるユーロナイトは、夜に出発し朝に目的地へ到着する夜行列車です。
夜行列車の中でも座席なのかベッドなのか、相部屋なのか個室なのかで料金が分かれています。
最安値で行くならもちろん2等座席利用です。
しかし一晩座り続けて着いたら朝というのはかなり体力を消耗するので、極力体を横にして休ませたいところ。
画像の緑色の509CZK(2,400円)が2等座席の料金かつ、アレンジする場合のベースの運賃です。
寝台車の利用には2等座席の料金(509CZK)に寝台車の料金(タイプによる)が追加されます。
例えば、寝台車の中で最もリーズナブルな3段ベッド×2の6人用コンパートメント(相部屋)であれば画像の黄色の884CZK(4,200円)になり、2等座席の料金に追加で375CZK(1,800円)が必要です。
また、個室内にトイレとシャワーが付いているSleeper deluxe(スリーパーデラクシー)にランクアップすると、寝台料金750CZKとベース運賃を合わせて計1,259CZK(5,900円)です。
男女相部屋なので女性の一人旅での利用は避ける事をおすすめします。
少なくとも2名以上でシャワー中も交代で見張り合う等注意して利用するか、個室へランクアップするか、日中の列車へ変更しましょう。
1名で個室を利用する場合は追加料金が2,064CZKで合計2,573CZK(12,000円)になります。
コストはかかりますが、専用の個室に専用のシャワーやトイレがあり最も安心です。シングル個室のSleeper(シャワートイレなし)だと追加料金は1,313CZKで合計1,822CZK(8,500円)で利用できます。
寝台車は1~3名用の個室と、4~6名用のコンパートメント(相部屋)に分かれています。
一部の車両の座席表です。選択できるようになっているので、お好みの座席を選んでくださいね。3段ベッドの場合は上段が人気です。
ユーロナイトもユーロシティと同じくチェコ国鉄のサイトからオンラインで予約購入できます。
プラハ~クラクフを長距離バスで
ヨーロッパの格安長距離バスの代表FLIXBUS(フリックスバス)も鉄道と同じく乗り換える必要がなく、荷物もスーツケース等の大型荷物を1個預ける料金が乗車料金に含まれています。(預け荷物2個目からは有料)
渋滞等で遅れる可能性があるのでスケジュールにゆとりがある方におすすめの移動方法です。
また、鉄道と違う大きなポイントはバス内でWi-Fiが利用できる事。
コンセントも完備されているので長時間の移動中にスマホやパソコンを充電しながらインターネットが楽しめ快適です。
フリックスバスの公式サイトで検索すると、バスの乗り換えを含む様々なルートが出てきます。
- 直行か乗り換えか
- 乗車時間
- 料金
- 出発地・到着地
予約する前にチェックしておきたいのはまず、青色で囲まれている直行バスなのかどうか。
Direct(ダイレクト)と書いてあれば直行バスです。
紫色で囲まれているように1Transferとあれば1回バスを乗り継がなければいけません。
そしてオレンジ色の部分は乗車時間です。
上段の14:30に出発のバスよりも3段目の16:15に出発するバスの方が先に到着します。
これは途中立ち寄るバス停の数の差が乗車時間に影響しているからです。
そしてピンク色で囲まれているのが料金です。乗車時間が短いバスの方が運賃が高めの傾向があります。
また、クラクフに関しては出発・到着どちらもクラクフ中央駅に併設されたKrakow MDA(クラクフメインバスターミナル)が出てきますが、プラハは郊外も含めた乗り場が出てきます。
旅行者に便利なのはプラハ中心から近いPrague UAN Florenc(プラハフロレンツバスターミナル)です。
日程によってはPrague Main Railway Station(プラハ本駅)のルートも出てくるのでそちらも便利です。
プラハフロレンツバスターミナルの場所はこちら↓
プラハ観光の中心となる旧市街広場までは徒歩20分ほどの場所です。
またプラハ本駅出発・到着の場合は、駅前の通り抜けられる公園に浮浪者や怪しい人がいる可能性があるので、暗くなってからは近寄らないようにしましょう。
【公式】FLIX BUS
プラハ~クラクフをLeo Expressで
プラハ~クラクフ間の移動で一番人気なのがLeo Expressです。

Leo Expressはプラハ本駅⇔ボフミン(国境の町)を列車で、ボフミン⇔クラクフ中央駅をバスで繋ぎます。
飛行機の次に所要時間が短く、コストも安いので旅行者から選ばれています。
Leo Expressはサービスにも力を入れており、駅構内に専用のカウンターを設けていたり電車内でもバス内でもWi-Fiが使え、バスの車内ではパーサーがコーヒーを入れてくれたり水を無料で配ってくれます。
またプラハ⇔ボフミン間の列車は3時間半の旅、ボフミン⇔クラクフ間のバスは2時間40分の旅と座りっぱなしにならないので気分転換もできます。
※2020年現在、コロナウイルスの影響か電車+バスが検索結果に出てこないようです。詳細は公式サイトでご確認ください。なお、参考料金は2019年夏の料金を現在のレートに換算して算出しております。
【公式】Leo Express
まとめ
飛行機、鉄道、バス、Leo Express、どれもメリットデメリットがありますが、一番大切なのは旅行のスケジュールにちょうどいい出発&到着時間である事でしょう。
期限のない旅行であればコストの安さが決め手になりますが、限られた時間で旅行をする方にとっては効率の良さも重視したいところ。
ホテル代わりに寝台列車を使うもよし、到着が遅くならないよう早めの時間に出発するもまたよし。
今回は2020年現在のレートで計算しているので、希望の日程が決まったらまずは料金やスケジュールをチェックしてみてくださいね!
それでは良い旅を!
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