プラハ~クラクフの比較記事はこちら↓

ここ数年で一気に定番化したLeo Express

プラハ本駅
プラハ⇔クラクフは東京⇔大阪くらいの距離にも関わらず移動に時間がかかるルートです。
これまではバスで8時間前後かけるか、夜行列車での移動が人気でした。
しかし、Leo Expressの登場によりリーズナブルかつ快適に移動できる事が評判となり、旅行者の選択は変化しています。
Leo Expressはプラハ⇔クラクフをバス&鉄道で繋ぎ、所要時間を合計6時間半(うち移動時間6時間15分)に縮めました。
大幅な時間短縮ではなくても、少しでも移動効率が上がるのであれば嬉しい事ですよね。
しかも料金は€13~と大変リーズナブルな上、駅構内に専用カウンターを設けたり、バス車両内でドライバーの他にパーサーを配置したりとサービスにも力を入れ、なおかつ列車内でもバス車内でもWi-Fiが完備され設備も充実しています。
また鉄道での移動は3時間半、バスでの移動は2時間40分と程よく、途中乗り換えがてら気分転換ができるので意外と長時間座り続けるよりも負担が軽く感じられます。
この記事では、そんな定番化したLeo Expressでの移動方法についてご紹介します。
筆者が利用したのはプラハ→クラクフですが、クラクフからプラハへ向かう場合は順路が逆になるとお考えくださいね。
プラハ本駅内のLeo Expressの専用カウンター

Leo Express専用カウンター
まず、Leo Expressを事前にオンラインサイトで予約購入されている場合はそのままプラットホームへ向かえばよいのですが、掲示板を見てもどのプラットホームかなかなか表示されない場合は、プラハ本駅構内にあるLeo Expressで確認しましょう。
写真付きの案内書面で乗り場までの順路をていねいに教えてもらえます。
プラハ本駅内のleo expressのサイン

leo expressのサイン
または、駅構内にあるleo expressの表示に従って進んでください。

電光掲示板を確認
プラットホームの近くにはこのように電光掲示板があるので、ご自身の乗りたい列車か必ず番号と時間を照らし合わせて確認してくださいね。
プラハ本駅のプラットホーム

プラットホーム
出発駅のプラハ本駅です。
英語のPrague Main Railway Stationの他に、チェコ語のPraha hl.n.やPraha hlavní nádražíと表記される事も多いので、プラハを旅行する際は覚えておくと便利ですよ!

Leo Expressを待つ人々
筆者は30分前にホームへ着きましたがすでにたくさんの人が待っていました。
列車は早く来る事も遅れる事もあるので、現地で暮らす方々も早めに来る事が習慣づいているように感じます。
出入国審査がないヨーロッパのシェンゲン協定加盟国

欧州ロマン
陸路で国境を越えるのは日本ではできない事ですが、ヨーロッパのシェンゲン協定に加盟している国では出入国審査すらありません。
シェンゲン圏内では自由に行き来ができるのです。
これはヨーロッパ旅行ではかなり便利な制度で、より気軽に周遊できる仕組みになっています。
シェンゲン協定加盟国は以下の26カ国です。
ポルトガル | スペイン | フランス | ベルギー |
オランダ | ルクセンブルク | ドイツ | スイス |
イタリア | オーストリア | リヒテンシュタイン | スロベニア |
ハンガリー | スロバキア | チェコ | ポーランド |
リトアニア | ラトビア | エストニア | フィンランド |
スウェーデン | ノルウェー | デンマーク | アイスランド |
ギリシャ | マルタ |
これらのシェンゲン圏内での移動はいつ国境を越えたのかもわからないほどすんなりとしたものですが、シェンゲン圏内だからといって通貨がすべてユーロというわけではありません。
チェコではコルナ、ポーランドではズウォティが流通しており、このプラハ⇔クラクフルートでは出発地と目的地の通貨が違います。
ですから、Leo Express以外の移動方法であっても深夜に到着すると両替ができない可能性にあらかじめ備えておいてくださいね。
もっとも、どちらの国もクレジットカードでの支払いでどうにかなる事がほとんどです。
Leo Expressの列車

1b
筆者の場合はプラットホーム1bからの出発でした。
Leo Expressのカウンターで見せてもらった案内書面や駅構内にある標識からすると、通常は1bから出発するようです。
もちろん変更の可能性も十分にあり得るので、実際に乗る際は必ずホームへ向かう前に確認してくださいね!

ご登場
Leo Expressの車両は黒色です。車体に大きく名前が入っているのでとてもわかりやすく乗り間違えの心配もありません。
しかしヨーロッパを旅慣れている人ならおわかりかと思いますが、鉄道旅行が便利なヨーロッパでも日本の鉄道のようにダイヤに分刻みで正確ではありません。
少々アバウト(国によってはだいぶん)なのにも関わらず、乗り過ごしへの対応には厳しい事がほとんどですから、20分前にはプラットホームに到着しておくように心がけましょう。
列車の座席

座席
Leo Expressの列車内にはトイレはもちろん、全席にコンセントやWi-Fiが完備されているので快適に過ごせます。日本の新幹線のように、飲みものや軽食の販売もありますよ。
写真はエコノミーの最もリーズナブルな料金の座席ですが、ランクアップするとレザーシートになりコーヒーや軽食が付きます。(ほとんどの口コミではエコノミー席でも快適とあり、筆者も同意見です。)
ちなみに停車駅は列車内の電光掲示板以外に小型画面でも表示され、数駅先までわかるので寝過ごさない限り降り損ねる事はないでしょう。
また、列車内の座席は半数は進行方向と反対を向いています。

オンラインサイトでの座席選択画面
オンラインで購入時に座席指定ができるので、気になる方は進行方向を向いている席を選択してくださいね。
この画像の場合はTravel direction→とあるので進行方向は右です。
車両も選択できますが端にすると移動が面倒かもしれません。

バウチャー
オンラインでの予約購入が完了すると、Leo Expressより事前にバウチャー付きのメールが送られてきます。
そちらに自分の座席や運行スケジュール、ボフミンでのバス停留所マップが記載されています。
乗り換えはとてもカンタン

ボフミン駅
国境の町Bohumin(ボフミン)駅で電車からバスへ(クラクフ発の方はバスから電車へ)乗り換えます。
かなりローカル感の強いこぢんまりした駅なので乗り換えもとても簡単ですから心配は無用です。

ボフミン駅構内
駅のホームから出るとこちらの駅出入口にたどりつきます。ボフミン駅を出たら右へすすみましょう。
Leo Expressでプラハからクラクフへ向かった方たちのブログでは「この乗り換えで迷った」とか「皆についていけば大丈夫」とあったので筆者もやや心配して行ったのですが、筆者がボフミンへ着いた時には黄色のベストを着た方2名が迷っている旅行者がいないか血眼になって探していたので、仮に迷子になっても大丈夫だな、と思いました(笑)。

とても綺麗
筆者には15分ほど乗り換え時間があったのでボフミン駅前の綺麗なお花を撮っていると、たまたま黄色いベストの方が奥に写りこんでいました。
旅行者らしき風貌で少しでもたじろいだ人はすかさず「どこへ行きたいんだい?」と聞かれ助けてもらっていました。とても親切ですね!
筆者も写真に良い構図を探してウロウロしていたら迷っているんじゃないかとロックオンされたので、カメラをアピールするとうなづいて納得してくれました(笑)。

バス停
Leo Expressのバス停は駅前にあります。
時刻表のところにLeo Expressの黒い紙が貼られているのが目印です。
Leo Expressのバス

バス到着
Leo Expressはバスの車体も黒色。時間が近づくとやってきます。

パーサーさん
バスが到着するとパーサーの方が降りてきてチケットの確認をします。
筆者はスマホでバウチャーのQRコード部分を提示して乗れたので、万が一印刷を忘れても大丈夫そうです。
なお、本記事には無関係ですがパーサーさんがとてもにこやかでイケメンでした。
バスの座席

バス車内
バスも鉄道と同様、Leo Expressのオンラインサイトで座席指定できます。

アームレスト有り
シートの間隔はやや狭めですがアームレスト(足置き)があります。
コンセントやWi-Fiも完備。
どなたかのブログでバス車内のWi-Fiが繋がりにくかったとあったので期待していなかったのですが、筆者が乗車した2019年9月の時点ではサクサク繋がりました。

注文を聞いてくれます。
パーサーさんは出発前に無料でお水を配ってくれるので、お水はあらかじめ用意しなくても大丈夫。
またコーヒーも淹れて座席まで持ってきてくれます。

旅の友
スナックは筆者がプラハで購入して持ち込んだものです。
バスの座席にテーブルがあるのでのんびりくつろぎながら2時間40分のバス旅行が楽しめます。
クラクフMDAバスターミナル

バスターミナル2階に到着
クラクフのメインバスターミナルはクラクフ中央駅に隣接しておりとても立地が良い場所にあります。
PKPはポーランド国鉄の事で、Kraków Głównyはポーランド語でクラクフ中央駅の事です。
ただしクラクフのバスターミナルは乗り場が1階にも2階にもある事で、よく旅行者の混乱を招いています。
クラクフからLeo Expressのバスに乗る方は、1階と2階どちらから出発するのか、早めに来て確認しておきましょう。
クラクフバスターミナルの詳細については、アウシュビッツへ向かうバスの欄に記載しています。


クラクフバスターミナル
写真のように階段を上がって2階にバスのカウンターがあり(赤いバスの奥の建物です)、1階にもバスの停留所があります。
プラハからクラクフへ到着した場合は、写真左の階段を降りると正面がクラクフ中央駅です。
まとめ
2020年現在、Leo Expressはコロナウイルスの影響で上記ルートの販売を一時中止しているようです。
再開されましたらぜひこちらの記事で予習の上、快適にヨーロッパ周遊旅行を楽しんでくださいね!
また、内容の変更もあり得ますので必ず公式サイトでご確認ください。
【公式】Leo Express(ページの右上で英語に変換できます)
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