日本とゆかりのある古都ホイアン

ホイアン旧市街入口
日本でダナンとホイアンがベトナムの海外旅行先として広まってきたのはまだ最近ですよね。
この記事でご紹介するホイアン旧市街はダナン旅行で一番人気のある観光地です。
その人気の理由はランタンの美しさと古き良きベトナムの風景にあります。
そんな日本人観光客からの人気急上昇中のホイアンですが、実はホイアンと日本には歴史的にゆかりがあったんです。
ホイアンの観光情報と合わせてご紹介するので旅行前にぜひ知っておいてくださいね。
ダナン空港からの距離とホイアンの入場料金
ダナン空港からの時間・料金
ダナン空港からおよろ30km南、タクシーで約50分ほどのところにあります。
タクシー料金の目安は50万ドン(2,500円)前後です。渋滞状況にもよりますが40万ドン台で行けたという人が多いです。
旧市街には車両が入れないので「ホイアンに行きたい」と言うと近くで降ろしてもらえます。
ホイアン旧市街の入場料
ホイアンを旅行する上で知っておくべきなのが「入場に関するルールが明確化されていない」という事。
ホイアン旧市街には、博物館や来遠橋(日本橋)など合わせて22ヶ所の観光施設があります。
これらの観光施設を見学する為には、ホイアン旧市街に点在しているチケットブースで5枚つづりの観光施設入場券(12万ドン/600円)を購入する必要があります。
問題はホイアン旧市街を散策だけしたい人と、近隣ホテルに宿泊するためにホイアン旧市街を通過したい人です。
原則、観光施設の利用の有無に関わらずホイアン旧市街に立ち入る際に購入が必要となっていますが、ゲートがあるわけでもなく見張りの人が行き交う観光客の中からランダムに呼び止めて
「旧市街へ入るにはチケットを購入してください。」
と訴えかけている状況なのです。
しかも、見張りのスタッフが帰ったあとは無料&自由というアバウトぶり。
また、現地のスタッフによっても「通過だけならチケットは不要」とか「散策だけでも必要」などと解釈が異なり、チケットの有効期限も「1日」だったり「滞在中1回」だったりとさまざまなので観光客が混乱し、情報が錯綜しています。
ルールがはっきりした社会で暮らしている日本人にとっては不信感をあおられますが、事前に心の準備をして大きな気持ちで受け入れましょう。
ホイアンの観光名所「日本橋」

私たちの先祖が建てた橋
ホイアン旧市街には来遠橋という橋があり、別名日本橋とも呼ばれなんとベトナムの2万ドン紙幣にも印刷されています。
なぜここに日本橋が架けられたかというと、日本とホイアンは昔貿易関係があったからです。
その時代はなんと戦国時代までさかのぼります。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの超有名武将が日本を駆けずりまわっていた頃、古くからあるベトナムの港町だったホイアンにはヨーロッパや中国、日本から船が来航し発展しました。
日本との交流が深まったホイアンにはおよそ1,000人の日本人が移り住み、日本橋は1593年に現地にいた日本人により友好の証としてつくられたといわれています。
本来の来遠橋という名前は「友人が遠方からやってくる」という意味が由縁だそうです。

来遠橋(日本橋)
1601年、関ヶ原の戦いに勝ったばかりのピチピチのリーダー徳川家康に、ベトナムのリーダーから国交を正式なものにしたいと要請があり貿易はさらに活発化しました。
日本橋からは日本の朱印船が行き交ったトゥボン川が臨めます。
ところが日本が江戸時代(1639年)に鎖国政策をとり、日本とホイアンの往来が途絶えました。
その後、ベトナム中部の国際貿易はホイアンからダナンへと移っていきます。
まるごと世界遺産のホイアン旧市街

一仕事終えたおかあさん
ホイアン旧市街は古くて美しい町並みがそのまま残っている事から、1999年に町全体が世界遺産となりました。
これは想像以上に貴重な事です。
なぜならベトナムで古い町並みが残っているというのはベトナム戦争の戦火を逃れた事を意味するからです。

グエンタイホック通り
日本のように南北に長いベトナムは、かつて北ベトナムと南ベトナムに分裂していた状態から統一へ向けて戦争時代に突入していきました。
このベトナム戦争には、もともと冷戦中だった社会主義のソ連と資本主義のアメリカがそれぞれ介入して対立、ベトナムに代理で戦争を負わせる形になり、なんと20年も終わらず5百万人以上が亡くなりました。
結果はソ連が支援する北ベトナムが勝利し、ベトナムは現在の社会主義国家へと生まれ変わったのです。
そんな長く激しい戦争があった過去を知れば、昔ながらの町並みが残っているホイアンがどれだけ奇跡的で貴重であるかわかると思います。
ぜひじっくり思いを馳せながら巡ってみてくださいね!
ホイアンはランタン祭りじゃなくてもランタンだらけ

夜のホイアン旧市街
日中の景色ももちろんノスタルジックな雰囲気がたまらないホイアンですが、日が暮れて名物のランタンが光りだすとより美しくなります。
旅行代理店勤めの筆者はよくお客様から
「ホイアンでランタンが見たいんですけどランタン祭りっていつですか?」
という質問をされます。
答えは月に一度、旧暦の14日です。
しかしこれに付け加えたいのが
ランタン祭りじゃなくてもランタンは見れますよ
って事。
ランタン祭りとは?
満月の夜に電気を消し、ランタンの光とろうそくの明かりで過ごす日の事。
ランタン祭りの前後は外国人観光客が増え、ホイアンのホテルは満室になるので早めに予約しましょう。
おすすめは3月~7月

灯篭流し2千~5千ドン(10円~25円)
実際に筆者もランタン祭りじゃない日に行きましたが旧市街周辺ではたくさんのランタンが灯り、川に灯篭流しもできます。
また、ランタン祭りは雨天中止もしくは延期になりますし、周辺ホテルの料金が割高になったり外国人観光客がさらに増えて混雑します。
ですから無理に日程を合わせたり、都合がつかないからと諦めたりする必要はありません。
それよりも雨季と乾季があるホイアンでは、シーズンを気にした方が良いでしょう。
雨が少なくておすすめの乾季は3月から7月頃です。
ランタンがたくさん見たい人はアンホイ橋を渡って

対岸がアンホイ島
トゥボン川に架かる橋はライトアップされたアンホイ橋。
ホイアン旧市街とアンホイ島を結びます。
ホイアン旅行のパンフレットやガイドブックでよく目にするランタンがたくさん並んでいる写真は、実は旧市街でなくアンホイ島のナイトマーケット内で撮られたものです。
また筆者がこの写真を撮った場所は、ホイアン旧市街の賑やかな通りのひとつでトゥボン川沿いに伸びるバクダン通りといいます。
バクダン通りにはカフェレストランが建ち並び、観光客や恋人たちのデートスポットとしても人気なホイアン観光の拠点です。
バクダン通りの2本北のチャンフー通りも、ホイアン旧市街のメインストリートなので散策してみてくださいね。

アンホイ橋
アンホイ橋は日本橋と違って入場券は不要です。橋の上からの景色も美しく、みんな立ち止まって写真を撮っています。
アンホイ島は18時以降がおすすめ

ランタン効果!?大繁盛
アンホイ島へ渡ると旧市街と同じくレストランやショップがたくさんあり、ナイトマーケットの開店と共に活気づいていきます。
加えてホテルもあるので、ホイアンをメインに観光したい方はアンホイ島のホテルに宿泊するとかなり便利です。

どこでもランタン
毎晩こんな感じの雰囲気なので、ランタン祭りに被っていなくても期待してホイアンへ来てくださいね!
ホイアンでみんなが撮りたい写真はこれ!

ガイドブックで見た光景!
所せましと並ぶ色とりどりのランタン。
ホイアンといえばまさにこれですよね!
でも実はこちら、ぜんぶお店の売り物なんです!

引いてみるとこんな感じ
完全にお店。
よく見る写真は軒先に並ぶランタンをうまく撮ってたんですね~!
ランタンにはそれぞれいろんな柄がついていて、アジアンテイストが強めで人気のお土産です。
布製ランタンは大きいものでも相場は15万ドン(750円)ほどとお手頃で、折りたためる仕様になっているので気軽に購入できるのがウレシイですね!
ただしベトナムは日本と電圧が違うので、電球は日本に帰ってから各自で用意したものを使いましょう。

かさばるけど可愛い照明

間接照明によさそう!
ランタンは綺麗な写真が撮れますが、お店の人も商売がありますから邪魔にならないよう注意しましょう。
ランタン屋さんが並ぶ場所はこちら↓
ホイアンのナイトマーケットはお土産探しも楽しい!

軒先ショップ
ナイトマーケットでは毎晩たくさんの屋台が出店し、食べ歩きグルメからお土産雑貨まで豊富にそろっています。
特に、ベトナム土産らしい刺繍のポーチなどは2万ドン(100円)程度で購入できるので、バラマキ土産に最適♪
値札は付いていないのでお店の人に値段の確認をする必要がありますが、最初は値段交渉ありきのおねだんなので、うまく交渉してくださいね。
まとめ買いすればぐっと安くしてもらいやすくなりますよ。
まとめ

毎日がお祭り気分♪
ホイアンは歩いて周れてお土産もダナンより安く買え、雰囲気もバッチリとはずせない観光スポットです。
トゥボン川のボートや灯篭流しの売り込みはかなり激しいですが(笑)ダナンとはまた違った活気を感じる事ができます。
日程の余裕があればぜひホイアンに1泊以上するのがおすすめ!
たのしいベトナム旅行にしてくださいね!おすすめは3月から7月ですよ~!
ホイアンで名物料理が食べたい方はこちらもどうぞ↓

コメント