ハロー!こんにちは!旅先で絡まれやすいアリさんです。マジで。
タイトルの件についてです。
ディズニークルーズに乗るために会社の先輩ヒロちゃんと初めてマイアミに行ったんですよ。
聞いた事あるでしょ?マイアミ。
アメリカのドラマとかで大学生がマイアミビーチでバカンス過ごしがちでしょ?
一方世界まる見え!とかで凶悪事件も特集されがちですよね。
何を隠そう、全米有数の犯罪都市でもあるわけです。マイアミ。
だから結構ビビってたんですけど、結果は無事です。でも聞いてください。
思えばそれはマイアミに着いた瞬間の機内から

アメリカン航空
アメリカン航空ダラス発マイアミ行きに搭乗しました。
飛行機がマイアミ国際空港に着陸し、シートベルトサインが消え、立ち上がって通路に出ようとした瞬間…
「あなたの服素敵ね♡」
通路に出る順番を譲ってくれたブロンド美女に言われました。

ササササンキュー!あなたも・・・!
完全に人生の勝ち組な美女がこんなちんちくりんを褒めてくれるなんてどうなっているのでしょうか。
私が宿泊したクラリオンイン&スイーツ
翌朝またマイアミ空港からディズニークルーズの送迎バスに乗る予定なので、空港から車で10分程のホテル
Clarion Inn & Suites Miami International Airport
(クラリオンイン&スイーツ マイアミインターナショナルエアポート)
を予約しました。
1室90ドル(1万円)なので1人5千円とお手頃だったし、パイロットやCAも使ってるという口コミだったので・・・。
ホテルの無料シャトルバスのドライバーも

無料シャトルバス
マイアミ空港から外に出ると、送迎車が次から次へとひっきりなしにやってきては乗客を乗せ去っていきます。
クラリオンインの無料シャトルバスは30分に1本。見逃すわけにはいきません。
そもそも自分たちが待ってるこの場所が正しいのかすらもわからないまま、色んなホテルの送迎車を見送り続けるうちにだんだんと不安になってきました。
と、そこへまた1台のシャトルバスがこちらへ向かってやってきます。
よく目を凝らすと車体に「CLARION」の文字!
そのまま通り過ぎられては困るので「乗りますアピール」をと思い、軽く手を挙げると…
ドライバーのおじさんが手をブンブン振り返してきます。
超満面の笑みで。

クラリオンイン&スイーツホテル
シャトルバスがマイアミ空港を出ると10分程でホテルに到着しました。
我々の計画は一旦チェックインをして荷物を部屋に入れ、またマイアミ空港に戻りバスでマイアミビーチへ繰り出すつもりです。
シャトルバスもまたすぐに空港へ引き返すので、ドライバーのおじさんに
「チェックイン済ませたら空港へ戻りたいんですけど少し待てますか?」
と聞くと「了解!」と言ってくれたので急いでフロントへ向かいます。
パスポートを渡すと「日本人?」

30分もいたチェックインカウンター
チェックインカウンターに女性がいたので近寄ると
「ねぇ!これ今届いたの!めっちゃ可愛くない!?どう?可愛いでしょ!?」
と、突然私に赤いTバックを見せつけながらハイテンションにまくしたててきます。
あっけにとられていたら、かまわず警備の男性の方へ向かって「信じられない!ほんとに最高!」とパンツを掲げている女性。
そこへ奥からフロントの担当らしい別の男性が出てきたので、すかさずそちらに行き「チェックインお願いします。」と言いました。
急いでるんです。待ってもらってるし。
彼「パスポートを預かります。」
私「はい。」
彼「きみ日本人?」
私「そうです。」
赤いパスポートを見た若い男性は私に日本人か確認したあと、何やら紙に書きだしました。
彼「これ見て。」
そこに書かれていたのは・・・
カオナシ。
スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」に出てくるあの黒くて「あ・・・」とつぶやくキャラクターの絵です。
私「カオナシだ・・・。」
なんで・・・?と思ってる間にこう付け加えられました。
NO FACE
そうか、カオナシだもんね。NO FACE。まんまやないかい。
彼「僕、宮崎駿の映画好きなんだよね。Castle in the Skyとか。」
キャッスルインザスカイ・・・?
ピンとこず、なんだろうと考えていると彼が説明し続け、半ばクイズのようになりながらも天空の城ラピュタの事だとわかりました。
その後もハウルの動く城やとなりのトトロなどのクイズ(?)が続き、気が付けば待ってくれてたシャトルバスのおじさんはもういません。
彼「アニメっていいよね!ぼくはディエゴ。よろしくね。君は・・・パスポートに書いてあるね(笑)」
私「ディエゴって私の好きな映画に出てくるキャラクターと同じだよ。」
彼「なんていう映画?」
私「アイスエイジっていう映画に出てくるトラの・・」
彼「オーマイガー!!!」
私「(ビクッ)」
突然叫びながら外国人がよくやる頭を抱えるポーズをしたかと思えば、隣にいる女性に向かって
彼「もう信じられないよ!彼女と僕は好きな映画がまるで同じなんだ!運命的だよ!彼女僕が好きな映画ばっかり挙げるんだよ!アイスエイジっていう20世紀FOXの・・」
と興奮しながら喋りまくる彼に
「ねぇこのパンティー素敵じゃない!?」
とまだ赤いTバックを嬉しそうに見せびらかす彼女。
なんかもうカオス。
お願いだからチェックインして

早く観光に行きたい
そもそも我々の計画としてはたった半日しかないマイアミの時間を有効に使って観光したいわけです。
明日にはディズニークルーズに乗っちゃうんだから。
しかしそんな事はお構いなしに彼はしゃべり続けます。
日本人のサガなのか、キリの良いタイミングを待ちながらここまで愛想よく付き合ってきましたが私は悟りました。
キリがないとはこの事だと。
彼が調子よく楽しそうに話している途中にあえてぶっこんでいかないと終わりはない。人の話を遮ってはいけないと習ってきたけど、ここでそれを守っていたらいつまでもチェックインはできない。
ヒロちゃんなんてもはやロビーの“ご自由にどうぞ”のウェルカムコーヒーを注いですすって腰を据えて待ってるもの。
彼「・・それに音楽もいいんだよねあの映画のシーンの・・私「そうだね!で、チェックインしてもらえる?」
警備の人
「まだチェックインしてなかったんかーいっ!」
マジなツッコミ頂きました。
日本の芸人ならずっこけてる勢い。

客室
なんとかチェックインをしてもらいお部屋に荷物を置きました。
奥のベッドは一息ついてたので崩れてますが、もともとはきちんと綺麗にベッドメイクされていました。
バスルームも清潔でアメリカのホテルにありがちな、浅めのバスタブとレインシャワー(固定のやつ)があり、タオルやアメニティーも十分です。
しかもこのホテルは宿泊客全員に無料で朝食が付き、コーヒーを外へ持って出られるようにホテルの入口の近くに準備されているなど何かと太っ腹。
ギフトショップやゲームルームなどもあり、充実したビジネスホテルって感じでした。
ホテルだけじゃなくマイアミの街も・・・

マイアミ
私がフロントで捕まっている間に空港まで往復して戻ってきたおじさんのシャトルバスに乗り、マイアミ空港に戻りました。
バスのチケットを買おうと発券機に並んでいると、知らないおじさんに「どこへ行くの?」と声をかけられました。
「マイアミビーチです。」
と答えつつ警戒する私。
バスの片道切符が欲しいのか往復切符が欲しいのかと尋ねられ「往復です。」と答えると、ちょうど順番がきて勝手に発券機を操作するおじさん。
おじさん「往復切符と別に1日乗り放題券があるけど、往復でいいのかい?3回乗るなら乗り放題券の方がお得だよ。」とゆっくりとした英語で伝えてくれます。
ヒロちゃんと「どうする?」と相談しつつ、海外旅行でよくある「切符買うの手伝ったんだからチップ寄越せ」的なトラブルになったらどう対応しようとか考えながら、1日券を購入したいと伝えました。
おじさんのおかげで知らなかったお得な1日券を手に入れると、「ちょっとこっちに来て」と言われキタ!と私の頭の中で警報が鳴ります。
幸い周りにはたくさん人がいるので何かあれば助けてもらえるかもしれない。
おじさんは私たちをすぐそばのカウンターへ連れていき、楽しげな口調でこう言いました。
「あのね、観光客に人気のバス停を教えてあげるからね。」
・・・・へ?
鳩が豆鉄砲を食らったような状態になっている私に構わず、おじさんはマップを取り出しおすすめの理由を話しながらバス停に印を付けてくれます。
・・・そしてこのおじさんも、おしゃべりが終わりません。
私「ありがとうございます。このマップもらっていっていいですか?」
と口を挟むとやっと
おじさん「もちろんだよ!楽しんで行っておいで!」
と送り出してくれました。チップのチの字も出なかった。むしろカウンターから脱走してきたインフォメーションセンターの人だった。
なんでなの。外国人見つけたら近づくのかよ。優しいかよ。

マイアミビーチ
目的地のマイアミビーチに着き、砂浜をわ~と駆け出そうとすると
「ねぇ!」
足元に寝転んでたカップルの彼女から声をかけられました。
彼女「あなたたちどこから来たの?」
私「日本です。」
彼女「ほんとに!?私日本語話せるのよ!えーっとね…コンニチワ!ドウモ、アリガトゴザイマス!」
私「わ、すごいね!なんで話せるの?」
彼女「こっちに住んでる日本人の友達がいるのよ!あなたもホリデー楽しんでね!」
そんな軽い会話をしてくれました。
ワイキキで付きまとわれた事とか、カンクンで付きまとわれた事とか、バリ島で付きまとわれた事とかフィレンツェで迫られた事とか・・・そんな絡まれ経験(?)のおかげで心が荒みきっていた私は、下心のない会話にジーンと熱くなってしまいました。
もはやバスのドライバーまで

ワシントンアベニュー
なんて街なんだ。私のベストオブフレンドリーシティー賞を授与したい。
そんな事を考えながらたった半日のマイアミに心をぬくもらせるどころか超ホットにされちゃった私。
遅くならないうちにホテルに帰ろう、と乗ってきた特急バスに乗るため近くにあったバス停で待ちます。
そのうちに特急バスがやってきましたが、中央車線のままでバス停に近寄る気配がなく、去ろうとします。
私「あれ?乗りたいんだけどな・・・おーい!」
私がバスに手を振り「乗ります」の合図を出すと、バスは少し先で道に寄せて停まってくれました。
慌てて駆け寄り乗り込むと、ドライバーさんから衝撃の言葉が。
「あのバス停には止まらないから次からはこの先にあるバス停で待っててね。」
なんと我々は間違ったバス停で待っていたようです。
なのに路線バスが路肩に寄せて停まってくれた。
そんな事ある!?!?
終わりに

なんていいとこなんだ・・・
マイアミは確かに全米有数の犯罪都市です。
2020年に入り、コロナによる外出自粛の影響で7週連続殺人事件が起きなかったとCNNが報道し、それは1957年以来の快挙だと喜んでいます。
そんな治安レベルの低い街ですが、こんなに親切な人もたくさんいるという事を見逃さないようにしたいですね。観光時間はえらく削られたけど。
最後まで聞いてくれてありがとうございました!
マイアミビーチの行き方の詳細はこちらをどうぞ↓

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