オラー!こんにちは!アリさんです。
タビトモのヒロちゃんと共に、メキシコのリゾート地カンクンから西へ200キロの場所にある、新・世界七不思議のひとつチチェンイッツァにやってきました!
チチェンイッツァとはマヤ文明時代の遺跡で、6世紀頃(日本で聖徳太子がブイブイいわせてた頃)から始まり一度衰退したのち、10世紀頃(平安時代ぐらい)に最盛期を迎えた古代都市です。
世界遺産という事もありカンクンに来たなら絶対おさえておくべきマストスポットなんですって!
旅行会社の人たるもの、行かないわけにはいかない。
たとえ遺跡に興味がなくても。
せっかくなので日本人がガイドしてくれるオプショナルツアーに参加してきましたよ!
チチェンイッツァの行き方や注意点はこちら↓

チチェンイッツァの意外な落とし穴

エルカスティージョ
まず一番目立つのが、ピラミッドのエルカスティージョ。
スペイン語で「城」という意味だそうです。
このピラミッドは綿密な計算のもと建てられていて、一年に2回だけある現象が起こります。
・・・という趣旨の話をガイドさんが一生懸命解説してくれています。
が!
なんとガイドさんの話が超高速&強いなまりで聞き取れない・・・!
一生懸命、本当に一生懸命話してくださっているんです。でも一生懸命すぎて・・・
私&ヒロちゃん:( ゚д゚)ポカーン
私「なんて言ってるかわかりますか・・・?」コソッ
ヒロ「ぜんっぜんわからん・・・」ボソッ
私「日本語ですよね・・・?」コソッ
ヒロ「日本語なはず・・・」ボソッ
往路の送迎車の中でもやや聞き取りにくいとは思っていましたが、現地に着くとガイド魂に火がついちゃったようでシュババババババ!!!と話し続けています。
ただね、天気良すぎてかなり日差しが強く、暑くてこちら側の集中力がなかったのも事実。
周りにいたほとんどのお客さんも最初こそ聞き取ろうと頑張っていたものの、途中からあらかたリタイアしてぼんやりと観光していました(笑)我々もそのうちの一人。
しかし最後まで熱心にガイドを聞いて、きちんと理解して質問したりできていた男性が一人だけいました。
きっと同じ地方の出身なんだろうな。
チチェンイッツァのシンボル大ピラミッド

正午の日差しは強烈
いつもなら事前に知識をつけてから観光するタイプの私ですが、今回はガイド付きという事で油断していました。
チチェンイッツァについて何も知らないまま帰ってきてしまった。
それはもったいなさすぎるので帰国してから一生懸命調べましたよ。
まず、この大ピラミッドに隠されている仕掛けについて。
一年に2回、春分の日と秋分の日に、マヤ人が信仰していた羽のはえたヘビの神様ククルカンが降臨するのです。
登場の仕方はかなり斬新なもので、太陽の角度によって日差しと日陰によりつくりだされます。
階段のフチの下の方がよく見るとヘビの頭をしているのがわかりますか?
春分の日と秋分の日にこの階段を横から見ると、側面にピラミッドの段が影になって映り、陽が差す部分にはにょろにょろとした一筋の光となって見えます。
そうしてにょろにょろの光はヘビの頭から階段の上段まで続き、まるでヘビが天から降臨したように見えるのです。
ただしこのピラミッド、以前は登れましたが転落事故でおばあちゃんが亡くなり禁止となったそうです。たしかに手すりもないし結構高いよね・・・。
戦士の神殿とチャックモール

戦士の神殿と千柱の間
続いて大ピラミッドの奥にあるのがこちらの戦士の神殿。
周囲を柱に囲まれているのが特徴で千柱の間と呼ばれ、柱にはそれぞれ戦士のレリーフが刻まれています。
昔はこの柱の上に屋根が乗っていたと考えられているそうです。
この場所がひらけているので開放的な雰囲気ですが、この戦士の神殿のすぐ裏からはうっそうとした森が広がっています。
森の中にポツンとマヤ遺跡。
ここでガイドさんが戦士の神殿を指差し猛烈に語っています。
私もなんとか耳をすまして聞いてみると、ようやく「いけにえ」「心臓を置いた」というワードをかろうじてひろいました。やっと聞き取れた内容が物騒すぎる。
調べてみると戦士の神殿の上にチャックモールという亡くなった戦士を象徴する像があり、生贄(いけにえ)の心臓をその像が持つ器に置いたそうです。あわわわ。
生贄に選ばれた人は生きたまま両手足を広げて押さえつけられ、切りつけられて心臓を取り出されたんだとか・・・。
このチャックモールはトルテカという文明の影響を受けていると考えられるらしく、チチェンイッツァはマヤとトルテカ文明が融合した場所のようです。
さて、この生きた人間から取り出された新鮮な心臓を捧げた相手、誰だかわかります?
王様?偉い人?貴族?
いえいえ。太陽のために捧げられました。えええええ。
先進的な文明だったはずのマヤ文明では、なぜか太陽に関しては人間の血と心臓が太陽のエネルギーだと信じられていて、大切な太陽がなくなる事を恐れて心臓を捧げていました。日食とかもう大パニックだったんだろうな。

拡大したらいた。
腹筋中にこっち向いてるようなポーズでお腹に器を抱えているチャックモールくん。
こちらはレプリカで本物はメキシコシティの博物館に所蔵されています。
本物のチャックモールの目には当時金より価値があると見なされていた翡翠が埋め込まれていて、なんとそれが中国産という事が確認され、研究者達も首を傾げているらしいです。
MADE IN CHINAは無限。
この中のどこにカレンダーがあります

どーこだ?
この写真になんとカレンダーが写っているんですが、どこだかわかりますか?
正解は・・・
大ピラミッドそのもの!
なんですよ~~~~。
なんでもピラミッドの階段は91段あり、それが4面あるので91×4=364。
それにてっぺんの神殿の一段を足して365になり、一年を表しているんだそうです。
このことから別名『暦のピラミッド』とも呼ばれてるんですって!

トリックアート失敗
なぜかガイドさんからここでピラミッドと一緒に写真を撮るようにおすすめされて撮ったんですが、やはり彼の説明は聞き取れないわけでして・・・。かたじけない。
この場所に何があるのか調べてみると、どうやらトリックアートのようにククルカン(ヘビ)がピラミッドを食べようとしているような写真が撮れるらしいです。
言われてみればたしかに左の台座からククルカンの頭が横に突き出している・・・。
ならもっと寄って撮らないとだめじゃない?
ジャガーの神殿

アメリカ大陸最大の肉食動物
笑ってはいけない。
決して笑ってはいけない。
こちらはマヤの人達が神レベルで崇拝していた動物ジャガーです。パグではありません。
彼らはあんなにも素晴らしいピラミッドをつくれる技術をもって、このジャガーを鎮座させているのですからおそらく本気です。
人が一生懸命頑張ってつくったものを笑ってはいけないのですよ。
パg・・ジャガーの奥にある壁には一面に絵が描かれており、かつては色もついていました。
主に赤・黄・茶色で塗られたレリーフには、大きなヘビや弓を持った人が描かれていたのですが、今では色あせてしまってよく分からなくなってしまっています。
命がけの球技大会

球戯場
ジャガーの神殿の隣にあるこちらの球戯場では、今の時代にはないスポーツが行われていました。
両サイドの壁をよく見ると丸い出っ張りがひとつずつ付いているのがわかりますか?
あれがゴールです。2つのチームがゴムボールを腰で打ってあの穴へ入れるという、ちょっと想像が難しいスポーツです。
可能なんでしょうか?0-0で終わりそうだけど。
しかも勝った方(負けた方の説もあり)のリーダーは生贄になれるというおまけつき。
私ならそんなリスキーなスポーツにはぜっっったいに参加しませんが(第一腰であのゴールにボールを入れるなんてムリ)、当時は生贄になるのも名誉な事だったとか、勝てば一気に貴族になれて家族も喜ぶとか、いろいろ諸事情があったみたいです。
命を懸けて腰を突き出すというシュールさに疑問を持つ人はいなかったのでしょうか。
チチェンイッツァのセノーテ

セノーテ
そもそも、こんな森の中になんで都市が発展したのかという疑問があり調べたのですが、どうやらこのあたりにはセノーテ(天然の泉)がたくさんあったので繁栄できたそうです。
チチェンイッツァ内にも、少し奥まったところにセノーテがあります。
この大きな穴の中には水が溜まっているんですけど実はこのセノーテ、干ばつや感染病など、マヤの人々にとってつらい現象が起こると度々生贄が投げ込まれたらしい・・・。
生贄の出番多すぎ。
まぁすぐそばにいけにえ選手権にうってつけの球戯場もあるもんね・・・。充実の設備・・・。
よく考えるとさらに怖いのが、写真では溜まった水が写ってないけどそんなに高いわけでもないから、放り込まれて一撃で死ねるとは思えないんですよね。
命が尽きるまで浮いてればいいんですか・・・?
チチェンイッツァの調査チームによると、この泉の底から数十人の生贄の遺骨が確認されたそうです。
しかも大半は子供らしい。怖すぎる。
セノーテに投げ込まれた生贄の話のあとですが、チチェンイッツァとセットでおすすめのセノーテをご紹介します。。。(笑)
あ、正気です。
チチェンイッツァとセットで行けるセノーテイキル

セノーテイキル
こちらはチチェンイッツァから車で5分ほどのすぐ近くにあるセノーテ、“セノーテ・イキル”です。
観光客向けに設備が整えられているセノーテなので大丈夫です。たぶん。
でも本当にチチェンイッツァの帰りに立ち寄るのが人気のスポットなんですよ♪
セノーテイキルの特徴は40mある深さと、その深さを利用した飛び込み台がある事。
飛び込み台は一番高いところだと5mからのジャンプになります。見張りの人も付いててくれるので安心。
チチェンイッツァで日差しを浴びまくった体をセノーテイキルで冷やしましょう!
セノーテイキルのランチビュッフェ

ビュッフェ会場
団体ツアー御用達のイキルのランチビュッフェです。
メキシコ料理がメインですが、肉・魚・野菜・フルーツとあり口コミでも料理の種類の豊富さが評価されています。
ビュッフェの料金は160ペソ(800円)で飲みもの代は別です。ソフトドリンクが35ペソ(175円)~。
チチェンイッツァのオプショナルツアーでビュッフェランチが含まれていればたいていこのレストランだと思います。
会場も大きいしね。

ありがたきスイカ
チチェンイッツァの暑さにやられた私はせっかくのビュッフェなのにひかえめランチ。
でもフルーツがあるのは嬉しいですね!
まとめ
チチェンイッツァは日陰が少なく暑さが大敵。
じりじり肌が焼かれているような容赦ない日差しなので、暑さ対策を万全にしていく事をおすすめします。
帽子、日傘、ひんやりグッズなどを揃えて持っていきましょう!
チチェンイッツァは大人気の観光地ですから世界中から観光客が集まります。
日中に行くのであればそれなりの混雑を覚悟しておきましょう。
静かにゆったり見たいのであれば、朝一番がおすすめです。
ガイド付きオプショナルツアーに参加しても、チチェンイッツァではひらけた場所で説明を聞かなくてはいけません。
マイクなどがあればいいですがおそらくガイドさんの地声を聞き取る形になるかと思います。
私のように「なんかの遺跡」という事しか知らずに行くよりも、この記事に書いてある事くらいは頭に入れていった方がよりガイドさんの解説を理解できるはずです。
もっとも、この記事に書いていない(文字での表現が難しい)音の反響効果やしくみについては、ガイドさんが実際にやって見せてくれると思うので楽しみにしててください。
皆さんは私のように帰国後に調べる事にならないよう、ぜひチチェンイッツァとは何なのか理解した上で本物を見てきてくださいね!
かなり貴重な体験ですよ!
グランセノーテも行く方はこちらもどうぞ↓

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